かかりつけ医を受診した日から4日後、
わたしは紹介状を持って専門病院を受診した。
こんな大きな病院を受診するのは初めての経験。
ドキドキしながら、
病院のコンシェルジュの方に
『初めてなのですけど』と声をかけた。
コンシェルジュの方が親切・丁寧に
色々と教えてくれたおかげで
無事に乳腺科での受付を済ませることができた。
まず、看護師さんによる問診があった。
いつからこの膨らみがあるのか、
どうやって発見したのか、
家族に乳がんに罹った人はいるか、
この膨らみ以外に体調面で気になることはあるか、
色々と細かく質問された後・・・
ナース:『今日はマンモグラフィ→エコー検査→乳腺科のドクターによる診察の順番になります。
いつも以上に混み合っているので、お待たせしてしまいますがお時間大丈夫ですか?』
りぼん:『はい、今日は仕事を休んできたので大丈夫です。』
ナース:『そうですか。では、マンモグラフィ室の前でお待ちくだいね。』
数時間の待ち時間の後、
マンモグラフィ→エコー検査と無事に終えた。
そこからドクターの診察まで、
再び長い待ち時間を乗り越えて、
やっと順番が来た!
診察室に入る時、
初めてのドクターにお会いするという
緊張感もあったが、
「あなたのこのできものは良性のものだから
心配ありません」と言われて、
早く安心して帰りたいって思った。
Knock, Knock
『こんにちは。とってもお待たせしました。
私は医師のEです。』と
ハキハキした感じのドクター。
マンモグラフィとエコーの画像を見ながら、
彼女は言った。
Dr. E:『あなたの右胸には、確かに何かあるの。
マンモグラフィには写ってないのだけど、エコーの画像には怪しげなものが写っていて、
3つぐらい並んでいるの。』
りぼん:『怪しげなものって、何ですか?しこりってことですか?
私、おできか何かかなって簡単に考えていたんですけど、違うんですか?』
Dr. E:『おできではないんじゃないかな・・・・
マンモグラフィとエコーだけでは、これが何物なのかは判断できないから、針生検をして、
しっかり調べましょう。
あなたの胸にある何かは、針生検なしには簡単に大丈夫ですとは言えないです。
2日後の午後に来れますか?その日は検査だけになります。』
りぼん:『はい、スケジュールは調整します。
あの・・・・先生・・・・・・
針生検ってどんなことするんですか。
痛いんですか。
わたし、極度の恐がりと不安症で・・・・・・・・・
パニックの症状が出そうなんですけど・・・・・・・・・大丈夫でしょうか。』
Dr. Eは丁寧にそして優しく針生検について説明したあと、笑顔でこう言った。
『局所麻酔でするけれど、
もし、不安で仕方なかったら、
安定剤を飲んでもいいですよ。
針生検は痛いっていう患者さんが多いから
覚悟してね』
その日から緊張と不安の日々が始まった。
わたしは、針生検についてひたすらリサーチし、
自分の頭の中でイメージトレーニングをしながら
2日後に備えた。