針生針検の結果が出る日。
今日は、母も一緒に病院へ。
午前10時の予約だったが、
その日も長い待ち時間だったと思う。
Dr. E は前回と同様にとてもハキハキしていた。
Dr. E:『検査結果は初期の乳がんです。
右側の乳房を全摘する手術でと考えています。』
母がハッと息を呑んだのが分かった。
わたしは母の方を見ることはできなかった。
淡々と検査結果を説明するDr. E を
見ることしかできなかった。
Dr. E:
『乳房再建のご希望はありますか。』
『形成外科のコンサルは希望されますか。』
『MRIやCTの検査を11月に行って、入院・手術は12月になります。』
可能な限り冷静に対応したつもりではあるけれど、
Dr. Eの問いかけに何て答えたのか
全く憶えていない。
だけど・・・
ちゃんと次回の病院の予約はできているから、
その場ではきちんと対応できていたのだろう。
初期と言われても・・・
早期発見だから治りやすいと言われても・・・
『がん』という言葉は、
わたしにとっては大きな衝撃だった。
その日のことはほとんど憶えていない。
わたしはスケジュール帳に
その日の出来事や感じたことなどを
メモすることが好きなのだが、
その日のページは真っ白。
その時のわたしの心模様は
どう説明したらいいのか分からない。
心臓が飛び出るくらいに
バクバクしていたことは確か。